S1型潜水艦 (日本海軍, 1916)

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S1型潜水艦(えすいちがたせんすいかん S-1 type submarine)は、日本の軍艦のタイプ。

概説

 日露戦争中にはじめて潜水艇を採用した日本海軍だったが、当時採用したホランド式の単殻構造潜水艦では、おのずと大きさに限界があった。ホランド型以降、アメリカやイギリスから輸入したり、あるいは国産したりした潜水艇はいずれもホランドの設計になるものであったが、潜水艇の運用を修得するのに懸命になっている間に欧米先進国の潜水艦は長足の進歩を遂げており、格差は歴然としておりその差を埋めるためには再びの技術導入が必要になった。当時の潜水艦先進国はフランスであった。フランスの著名な造船技術者であるローブーフの設計、シュナイダー社の建造による新型潜水艦が発注された。このS型は耐圧殻の外部にバラストタンクを配置した複殻構造だった。複殻構造によって船体の大型化、水上航行に適した船体形状の採用などが可能になり、重油を燃料とする内燃機関の採用もあいまって17ノットの高速を発揮でき、技術的にはこれまでの日本潜水艇に比べて格段に進歩していた。S型潜水艇は2隻が発注されたが時あたかも第一次大戦が勃発し、建造が進捗していた第14潜水艇は仏海軍の強い要望によって売却せざるを得なくなった。日本海軍は第15潜水艇を無事竣工させるため、建造がある程度進捗した段階で日本に搬送し、国内で最終的な艤装を行なうこととした。のちに第14潜水艇の代艦がS2型として国内で建造されている。結局、フランス式の設計は日本に根付くことはなかったが、技術的に得たものは非常に多かった。第15潜水艇はのち波号第10潜水艦と改名、昭和4年に老朽のため除籍された。

主要要目

排水量: 水上 418t, 水中 665t
長さ: 垂線間長 56.2m, 全長 56.7m
全幅: 5.2m
喫水: 3.1m
機関: 2軸 朱式ディーゼル 2基/電動機, 水上 2000bhp,水中 850shp
燃料: 重油 32t
速力: 水上 17ノット,水中 10ノット
航続力: 水上 2050海里/10ノット,水中 60海里/4ノット
兵装: 45cm魚雷発射管 4門, 2ポンド対空砲 1門
乗員: 約30

一覧

計画 艦名 建造所 起工 進水 就役 艦歴 記事
明40 第十四潜水艇 S-14 仏 Schneider ? 1915.07.08 1915 フランスが接収
明40 波号第十潜水艦 Ha-10 仏 Schneider 1913.11.20 1914.04.07 1917.07.20 二等潜水艇 (第十五潜水艇 S-15) 1919.04.01 三等潜水艦 (第十五潜水艦 SS-15)
1923.06.15 改名 (波号第十潜水艦 Ha-10)
1929.12.01 除籍