駒橋級潜水母艦 (日本海軍, 1913)

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駒橋級潜水母艦 Komahashi class submarine depot ship

概説

 駒橋はもともと台湾馬公への補給に用いるための運送船として計画されたもので、竣工当時は雑役船に種別されて駒橋丸と称していた。典型的な三島式貨物船であり、船体構造もまったく貨物船のそれであった。竣工後ただちに潜水艇母艦として使用されることとなり、軍艦に編入されて二等海防艦に類別された。潜水艇母艦として使用されるにあたり、船橋楼甲板は延長されて船尾楼甲板と連結され、船橋部から船尾までフラットな甲板が設けられた。駒橋は、韓崎とともに潜水艇母艦勤務に従事し、その間に類別標準の改正により水雷母艦、ついで潜水母艦に類別変更された。しかし駒橋は艦型が過小で大型化する潜水艦の支援任務は荷が重く、迅鯨級が竣工したのちは潜水母艦に籍を置いたままもっぱら測量任務に従事するようになった。昭和7年4月から11月にかけて、横須賀工廠に入った駒橋は老朽化したレシプロ機関を撤去してディーゼル機関に換装した。これにより速力はわずかに向上している。このころの駒橋は類別は潜水母艦でありながら実質的には完全に測量艦として行動しており、南洋から北方まで各地の測量任務に従事していた。開戦後の昭和17年には正式に特務艦(測量艦)に種別変更されて軍艦籍を外れ、第五艦隊に属して北方の測量に従事していたが昭和18年には駒橋のような艦ですら船団護衛に駆り出され(横須賀・神戸という内航航路ではあるが)、昭和19年に尾鷲を母港として第三海上護衛隊配下の熊野灘部隊を編成、駒橋はその旗艦となった。終戦直前、駒橋は同地で米軍の攻撃を受けて大破着底し、のち浮揚解体された。

主要要目

排水量: 基準 1125t, 常備 1250t
長さ: 垂線間長 64.0m
全幅: 10.7m
喫水: 3.9m
機関: 2軸 横置式3気筒三段膨張レシプロ 2基, 2 円缶(石炭専焼), 1825ihp
速力: 14ノット
燃料: 石炭 230t
兵装: 8cm/40口径砲 2門, 8cm/40口径対空砲 1門
乗員: 不明

一覧

計画 艦名 建造 起工 進水 就役 艦歴 記事
明44 駒橋 Komahashi 呉工廠 1912.10.07 1913.05.21 1914.01.20 駒橋丸 (雑役船) 1914.08.16 二等海防艦
1920.04.01 水雷母艦
1924.12.01 潜水母艦
1942.07.20 測量艦
1945.07.28 戦没 (航空攻撃)
1945.11.30 除籍
三重県尾鷲湾