香取級軽巡洋艦 (日本海軍, 1939)

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香取級軽巡洋艦(かとりきゅう・けいじゅんようかん Katori class light cruisers)は、日本海軍艦艇のタイプ。基本計画番号 J16。

概説

 毎年、海軍兵学校を卒業した少尉候補生、機関学校を卒業した機関少尉候補生、経理学校を卒業した主計少尉候補生、そして新たに軍医に任官した新任軍医少尉および軍医中尉が乗り組んで遠洋航海を行なっていた。遠洋航海先は欧米やオーストラリアなどの外国で、世界一周というケースもあった。この遠洋航海のために編成されているのが練習艦隊である。練習艦隊を構成する艦は時代によって変わったが、おおむね第一線任務から外された老朽艦が充当されてきており、大正から昭和にかけては日露戦争直前に建造された装甲巡洋艦が使用されてきた。 ところが技術の発達にともない、装甲巡洋艦の装備は士官養成には適さないものになりつつあった。例えばそのレシプロ機関はすでに時代遅れとなっており、主要軍艦の機関はみなタービン機関にとってかわられていた。このため、早くから遠洋航海任務に適した専用艦の建造が求められていたが、予算の都合上から第一線艦艇が優先され、練習艦の新造は先送りされてきた。ようやく遠洋航海専用艦として4隻の練習巡洋艦の建造が認められた。香取級がこれである。香取級の建造にあたっては、遠洋航海に適した要目であることはもちろん、建造予算の圧縮も要求されていた。そのために香取級では、商船構造の船体設計とされた。速力もディーゼル機関を使用して18ノットを発揮したに過ぎなかった。しかし、長距離航海に適した居住性の良さ、多数の候補生を乗艦させることのできる艦内容積の余裕、外国に寄港し賓客を迎えた時に恥ずかしくないだけの内装、機銃から魚雷までの代表的な兵装を装備して候補生が実操作できるようにしたこと、などの練習艦としての考慮がなされた。最初の2隻が竣工するやただちに練習艦隊に編入、遠洋航海へと出発したが、情勢の悪化にともない遠洋航海は中止、練習艦隊が解隊されて結局この年の候補生は日本近海を巡航したのみで終った。こうして、香取級はその目的たる練習艦として使用されることはほとんどなく、ただその艦内容積の余裕を利用して艦隊司令部として使用されることが多かった。香取、鹿島と開戦後竣工した香椎は、いずれも泊地に停泊したまま司令部を座乗させて麾下部隊を指揮する形で戦争に参加していたが、香取は昭和19年2月のトラック空襲時に米艦載機の攻撃を受けて沈没。香椎は船団護衛部隊旗艦として内地に向かう途次、南支那海でやはり米艦載機のために喪失、わずかに鹿島だけが大戦を生き残って復員輸送に使用されたのち解体される。4番艦の橿原は建造中止となった。

主要要目

排水量: 基準 5890t, 公試 6180t
長さ: 垂線間長 123.5m, 水線長 129.77m
全幅: 15.95m
喫水: 5.75m
機関: 2軸 艦本式減速タービン(高低圧) 2基, 艦本式22号10型ディーゼル 2基, ホ号艦本式缶 3基 (重油専焼), 8000hp
速力: 18ノット
装甲: 甲板 50mm
兵装: 14cm/50口径砲 連装2基 4門, 12.7cm/40口径高角砲 連装1基 2門, 25mm対空機銃 4門, 53cm魚雷発射管 連装2基 4門, 航空機 1機
乗員: 不明

一覧

計画 艦名 建造所 起工 進水 就役 艦歴 記事
昭13 香取 Katori 三菱横浜 1938.08.24 1939.06.17 1940.04.20 練習巡洋艦 1944.02.17 戦没 (交戦)
1944.03.31 除籍
トラック沖
昭13 鹿島 Kashima 三菱横浜 1938.10.06 1939.09.25 1940.05.31 練習巡洋艦 1945.10.05 除籍
1945.12.01 特別輸送艦
昭14 香椎 Kashii 三菱横浜 1940.05.30 1941.02.14 1941.12.05 練習巡洋艦 1945.01.12 戦没 (航空攻撃)
1945.03.20 除籍
仏印沖
昭16 橿原 Kashihara 三菱横浜 1941.08.23 1941 建造中止


日本海軍の軍艦 (斜体 未成)
主力艦東級 (), 龍驤級 (龍驤), 扶桑級 (扶桑), 金剛級 (金剛, 比叡), 鎮遠級 (鎮遠), 富士級 (富士, 八島), 敷島級 (敷島, 初瀬), 朝日級 (朝日), 三笠級 (三笠), 石見級 (石見), 相模級 (相模, 周防), 肥前級 (肥前), 丹後級 (丹後), 壱岐級 (壱岐), 見島級 (見島, 沖島), 筑波級 (筑波, 生駒), 鹿島級 (鹿島, 香取), 薩摩級 (薩摩, 安芸), 伊吹級 (伊吹, 鞍馬), 摂津級 (摂津, 河内), 金剛級 (金剛, 比叡, 榛名, 霧島), 扶桑級 (扶桑, 山城), 伊勢級 (伊勢, 日向), 長門級 (長門, 陸奥), 加賀級 (加賀, 土佐), 天城級 (天城, 赤城, 高雄, 愛宕), 紀伊級 (紀伊, 尾張, 第11号艦, 第12号艦), 第13号艦級 (第13号艦, 第14号艦, 第15号艦, 第16号艦), 大和級 (大和, 武蔵, 信濃, 第110号艦), B64型
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砲艦
コルベット
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潜水母艦豊橋級 (豊橋), 韓崎級 (韓崎), 駒橋級 (駒橋), 迅鯨級 (迅鯨, 長鯨), 大鯨級 (大鯨), 剣埼級 (剣埼, 高崎)
敷設艦津軽級 (津軽), 阿蘇級 (阿蘇), 勝力級 (勝力), 常磐級 (常磐), 厳島級 (厳島), 白鷹級 (白鷹), 八重山級 (八重山), 沖島級 (沖島), 初鷹級 (初鷹, 蒼鷹, 若鷹, 朝鳥), 津軽級 (津軽), 箕面級 (箕面)
駆逐艦一等海風級, 浦風級, 磯風級, 谷風級, 峯風級, 神風級, 睦月級, 吹雪級, 暁級, 初春級, 白露級, 朝潮級, 陽炎級, 夕雲級, 島風級, 秋月級, 松級, 橘級
二等桜級, 樺級, 桃級, 榎級, 樅級, 若竹級
三等雷級, 叢雲級, 暁級, 白雲級, 春雨級, 文月級, 皐月級, 巻雲級, 朝風級
水雷艇千鳥級, 鴻級
潜水艦一等海大I型, 海大II型, 巡潜I型, 海大IIIa型, 機雷潜型, 海大IIIb型, 海大IV型, 海大V型, 巡潜I改型, 海大IVa型, 巡潜II型, 巡潜III型, 海大VIb型, 丙I型, 甲I型, 乙I型, 海大VII型, 乙II型, 丙III型, 甲II型, 甲改型, 乙III型, 乙IV型, 丙II型, 丙IV型, 丁I型, 丁II型, 特型, 潜補型, 潜高型, 伊501級, 伊503級, 伊504級, 伊505級, 伊506級
二等海中I型, F1型, L1型, 海中II型, L2型, 海中III型, F2型, L3型, 海中IV型, L4型, 海中特型, 海中V型, 海小型, 海中VI型, 呂500級, 潜輸小型, 潜高小型
三等ホランド型, 海軍ホランド型, C1型, C2型, ビッカース川崎型, S1型, C3型, S2型
護衛艦艇海防艦占守級, 択捉級, 御蔵級, 鵜来級, 丙型, 丁型海防艦, 甲型, 乙型海防艇
哨戒艇第1号級, 第31号級, 第46号級, 第101号級, 第102号級, 第103号級, 第104号級, 第105号級, 第106号級, 第107号級, 第108号級, 第109号級哨戒艇, 第1号級哨戒特務艇
掃海艇第1号級, 第5号級, 第13号級, 第17号級, 第7号級, 第19号級, 第101号級掃海艇, 第1号級, 第101号級, 第104号級掃海特務艇
駆潜艇第1号級, 第3号級, 第4号級, 第13号級, 第28号級駆潜艇, 第251号級, 第101号級, 第102号級, 第103号級, 第111号級, 第112号級, 第117号級, 第1号級駆潜特務艇
敷設艇燕級, 夏島級, 猿島級, 測天級, 網代級, 神島級敷設艇, 測天級, 第1号級, 第101号級敷設特務艇
特務艦練習船摂津級, 肇敏級, 石川級, 館山級, 干珠級
工作艦朝日級, 関東級, 明石級
運送艦松江級, 高崎級, 労山級, 青島級, 膠州級, 志自岐級, 剣埼級, 洲埼級, 室戸級, 野間級, 知床級, 隠戸級, 神威級, 間宮級, 宗谷級, 樫野級, 野埼級, 杵埼級, 伊良湖級, 足摺級, 洲埼級, 大瀬級, 風早級, 速吸級, 針尾級, 鞍埼級, 玉野級
砕氷艦大泊級
測量艦大和級, 筑紫級
標的艦摂津級, 矢風級, 波勝級, 大浜級
電纜敷設艇初島級
輸送艦第1号級, 第101号級, 第103号級
FAC水雷艇第1号級, 小鷹級, 第5号級, 第21号級, 第22号級, 第26号級, 第27号級, 第28号級, 福龍級, 隼級, 白鷹級, 第29号級, 第39号級, 第50号級, 第67号級
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