翔鶴級航空母艦 (日本海軍, 1939)

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翔鶴級航空母艦(しょうかくきゅう・こうくうぼかん Shokaku class aircraft carriers)は、日本海軍艦艇のタイプ。昭和12年度計画により2隻が建造された。軍縮条約の制限から離れて、充分な大きさの船体に必要な装備を盛り込んだもので、太平洋戦争中に活動した日本空母の中ではもっとも理想的な艦と評されるが、飛行甲板が防御されていなかったため、爆弾の命中によりしばしば航空機運用能力を失ったのが最大の欠点であった。太平洋戦争ではほぼ全期間にわたって主力として活動した。基本計画番号 G11。

概説

 翔鶴級は第三次補充計画で2隻計画された大型航空母艦である。軍縮条約の制限から解放された実質的にはじめての航空母艦となったため、それまでに建造・運用してきた航空母艦のノウハウをすべて盛り込んだ艦となっている。さほどの新味はないが、実用性は非常に高く日本が建造した航空母艦のうち最も成功した艦と言えよう。事実、大戦中に使用された日本の軍艦のうちもっとも活躍した部類に入るといっても過言ではない。既述の通り、翔鶴級の建造にあたってはそれまでのすべてのノウハウが盛り込まれた。長さ242メートル、幅28メートルにおよぶ飛行甲板、右舷前部にコンパクトにまとめられた島型艦橋、右舷中央から下向きに屈曲した煙突、2段式の閉鎖格納庫、前中後部に設置された昇降機、日本艦艇最高の16万馬力の主機による34ノットの高速、そして補用機を含めて84機にのぼる搭載機。すべてが無難であるが、満載32000トンの巨体を利して艦隊空母として必要なものはすべて網羅されている。飛行甲板の装甲はないが、これは当時の米空母も同様だったので明らかな欠陥というほどではない。特筆すべきは艦首水面下の球状艦首(バルバスバウ)で、大和級戦艦に先駆けて翔鶴級ではじめて採用された。両艦は開戦直前の夏から秋にかけて相次いで就役した。ことに瑞鶴は、当初は翔鶴より半年遅れの昭和17年初頭竣工の予定を繰り上げて一月半遅れで就役にこぎつけた。このため、瑞鶴は真珠湾作戦に間に合ったのである。両艦は開戦劈頭の真珠湾作戦に参加、帰還後ラバウル攻略作戦の支援、ついでインド洋方面に進出して所在の英艦隊を撃破、帰還途上で機動部隊から分離してポートモレスビー攻略作戦の支援を行なったが、この際の米空母部隊との対戦は世界史上初めての純粋な空母戦となった。結局、この作戦では目的を達成できずに撤退、翔鶴は飛行甲板に被弾し飛行機の発着が不可能となった。瑞鶴もその搭載機を消耗し、再建が必要となったために続くミッドウェー作戦には参加しなかった。昭和17年6月、ミッドウェー作戦で主力4空母が喪なわれると、翔鶴級2隻はまさに虎の子となった。しかし情勢はちょうど米軍の反攻が本格化するときにあたり、ソロモン方面の作戦では主力とならざるを得なかった。まず8月の第二次ソロモン海戦に参加したが、この際には敵から発見されず一方的に攻撃するに終ったが、搭載機の損耗は激しかった。10月に入り、ガ島奪還のための増援の輸送作戦を支援する過程で南太平洋海戦が起こり敵空母部隊を撃退することに成功した。しかし翔鶴は再び被弾し、飛行機の損耗もあって日本空母部隊も避退を余儀なくされ、輸送部隊は在ガ島航空部隊の一方的な攻撃をうけてほぼ全滅、ガ島奪還は絶望となった。昭和18年になると両艦はほぼトラック島と内地を往復するだけとなる。この間常に敵機動部隊との決戦を企図していたが、南東方面の戦況は著しく悪化し、再建途上にあった航空部隊の逐次投入を余儀なくされ、その都度壊滅的損害を被って再建をやり直すという悪循環に陥っていた。昭和19年に入ると、トラック島もすでに安全とは言いがたくなったこと、そして何よりも訓練用の燃料の入手も困難になったことから、産油地に近いシンガポール付近に移動、来たるべき決戦に向けて訓練に従事することとなった。昭和19年5月、米軍がニューギニア西部に攻略の手を伸ばしてくると、両艦を含む日本機動部隊は比島に進出、ついで6月にマリアナ来襲の報をうけて出撃、かねてからの計画にしたがって米部隊との決戦を行なった。しかし、このマリアナ沖海戦は日本軍の一方的な惨敗に終り、搭載機のほとんどを損耗、米軍に与えた損害はとるにたりず、もちろんマリアナ諸島の攻略を阻止することもできず、翔鶴は機動部隊内に潜入した米潜水艦の雷撃をうけ戦没した。マリアナ沖海戦では、日本の艦載航空部隊は全滅、近代的な海軍作戦の遂行能力は完全に失われた。しかし、大型艦の損失はさほどではなく、これらを駆使しての比島攻略阻止作戦がいわゆる「捷一号作戦」である。瑞鶴を中心とするわずかな空母部隊は、囮部隊として米機動部隊を北方に誘致する任務を与えられた。その間隙を縫って水上部隊が敵上陸地点に突入するという計画である。わずか60機余の艦載機を敵に向かって発進させ(攻撃後は適当な地上基地に向かうよう指示されていた)たのち、まったく搭載機を欠いた機動部隊は米機動部隊の誘致に成功、その代償として瑞鶴を含む空母4隻は米艦載機の集中攻撃を受け全滅。しかし、水上部隊は上陸地点への突入を中止した。

主要要目

排水量: 基準 25,675t, 公試 29,330t, 満載 32,105t
長さ: 垂線間長 236.06m, 水線長 250.0m, 全長 257.5m
全幅: 26.0m
喫水: 8.87m
機関: 4軸 艦本式減速タービン(高中低圧) 4基, ロ号艦本式缶 8基 (重油専焼), 160,000shp
速力: 34.2ノット
燃料: 重油 4100t
航続力: 9700浬/18ノット
装甲: 水線帯 45mm(機関部), 165mm(弾薬庫), 甲板 100mm(機関部), 130mm(弾薬庫)
兵装: 12.7cm/40口径高角砲 連装8基 16門, 25mm対空機銃 42門, 航空機 84機 (常用72, 補用12)
飛行甲板: 長さ242.2m x 幅29.0m
乗員: 1660

一覧

計画 艦名 建造所 起工 進水 就役 艦歴 記事
昭12 翔鶴 Shokaku 横須賀工廠 1937.12.12 1939.06.01 1941.08.08 航空母艦 1944.06.19 戦没 (被雷)
1945.08.31 除籍
フィリピン海
(米潜 Cavalla)
昭12 瑞鶴 Zuikaku 川崎神戸 1938.05.25 1939.11.27 1941.09.25 航空母艦 1944.10.25 戦没 (航空攻撃)
1945.08.31 除籍
ルソン島北東方


日本海軍の軍艦 (斜体 未成)
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コルベット
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掃海艇第1号級, 第5号級, 第13号級, 第17号級, 第7号級, 第19号級, 第101号級掃海艇, 第1号級, 第101号級, 第104号級掃海特務艇
駆潜艇第1号級, 第3号級, 第4号級, 第13号級, 第28号級駆潜艇, 第251号級, 第101号級, 第102号級, 第103号級, 第111号級, 第112号級, 第117号級, 第1号級駆潜特務艇
敷設艇燕級, 夏島級, 猿島級, 測天級, 網代級, 神島級敷設艇, 測天級, 第1号級, 第101号級敷設特務艇
特務艦練習船摂津級, 肇敏級, 石川級, 館山級, 干珠級
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