第1号級三等水雷艇 (日本海軍, 1879)

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概説

 世界ではじめての水雷艇は1877年にイギリスで建造されたライトニング Lightning と言われているが、日本海軍も早くから水雷艇に興味を示し、早くも1879年には英ヤーロー社に水雷艇4隻が発注されている。これが日本海軍最初の水雷艇となった1号級の4隻である。水線下に穴をあけて装甲艦をも屠ることのできる水雷と、それを装備する水雷艇は、中小海軍にとっては非常に有力な兵器であると考えられていた。とはいえ、最初の着手の早さに比べると、日本海軍の水雷艇に対する認識はそれほど高いものではなかったようである。発注から4隻すべての就役まで、わずか40トンの小艇にもかかわらず5年もの長期間を費やしているのは、その不熱心さのあらわれであろう。1号級は英造船官リードの設計になる「100フィート」型水雷艇だが、5年もの建造期間のうちに新鋭とは言いがたくなっており、特に20ノットにも満たないその速力は、明らかに就役当時の標準的な水雷艇に比べて見劣りした。これ以降の日本水雷艇は、仏ノルマン式あるいは独フルカン式が主流となり、英式はさほどの発展をみなかったが、1号級の不評がその一因となったかもしれない。ただし、1号級は日本最初の水雷艇として運用、戦術などを修得するために貴重な存在であったことは言うまでもあるまい。1号級は日清戦争当時すでに二線級とされ、主に港湾防御に使用されたのち早々に除籍された。

主要要目

排水量: 常備 40t
長さ: 垂線間長 30.5m
全幅: 3.7m
喫水: 1.0m
機関: 1軸レシプロ, 1缶, 430ihp
速力: 22ノット
兵装: 37mm砲 2門, 36cm魚雷発射管 3門
乗員: 不明

一覧

Plan Name Builder Laid down Launched Comp Fate Note
明12 第一号水雷艇 TB-1 英 Yarrow ? 1879 1881.05.02 1890.08.19 一等水雷艇
1893.10.18 二等水雷艇
1898.03.21 三等水雷艇
1899.05.31 除籍
明12 第二号水雷艇 TB-2 英 Yarrow ? 1879 1884.02.26 1890.08.19 一等水雷艇
1893.10.18 二等水雷艇
1898.03.21 三等水雷艇
1899.05.31 除籍
明12 第三号水雷艇 TB-3 英 Yarrow ? 1879 1884.10.10 1890.08.19 一等水雷艇
1893.10.18 二等水雷艇
1898.03.21 三等水雷艇
1899.05.31 除籍
明12 第四号水雷艇 TB-4 英 Yarrow ? 1879 1884.10.10 1890.08.19 一等水雷艇
1893.10.18 二等水雷艇
1898.03.21 三等水雷艇
1899.05.31 除籍