海風級駆逐艦 (日本海軍, 1910)

提供: wiki31ja
移動: 案内検索

概説

 海風級は、日本で最初の航洋駆逐艦である。日露戦争当時の駆逐艦はすべて、300トン前後の三等駆逐艦だった。海風級は、一挙に1000トンの大型船体、高い前部乾舷、そして強力な武装で、それまでの日本駆逐艦とは一線を画した存在となった。また、外見上からはわからないが、日本ではじめてタービン機関を搭載した駆逐艦ともなった。そのため、2万馬力という大出力で33ノットの速力を発揮できた。しかし、貧乏国日本ではこのように高性能で、当然に高価でもあったこの種の駆逐艦を大量に整備するような余裕はなかった。タービン機関はすべて輸入に頼っており(英パーソンズ社製)、このことも価格を押し上げる要因となった。駆逐艦はそもそも数を揃えることによって威力を発揮する類の艦種であるから、海風級の建造は2隻で打ち切られ、以後は縮小型の二等駆逐艦を多数整備する方針となった。ただ、海風級によって大型駆逐艦の設計および建造の実績を作った意義は大きい。昭和5年、両艦はともに第一線を退き、武装および機関の一部を撤去して、掃海艇として使用されることになった。

主要要目

排水量: 常備 1030t, 満載 1150t
長さ: 垂線間長 94.5m, 全長 98.5m
全幅: 8.5m
喫水: 2.7m
機関: 3軸 パーソンズ式タービン(高低低圧) 1基, イ号艦本式缶 8基 (重油専焼 6, 混焼 2), 20,500shp
燃料: 石炭 250t, 重油 178t.
速力: 33ノット
兵装: 12cm/40口径砲 2門, 8cm/40口径砲 5門, 45cm魚雷発射管 連装2基 4門 (山風 単装3基 3門)
乗員: 140

一覧

計画 艦名 l建造 起工 進水 就役 艦歴 記事
明40 海風 Umikaze 舞鶴工廠 1909.11.23 1910.10.10 1911.09.28 駆逐艦 1912.08.28 一等駆逐艦
1930.06.01 掃海艇 (第8号掃海艇 W-8)
1936.04.01 除籍
明40 山風 Yamakaze 三菱長崎 1910.06.01 1911.01.21 1911.10.21 駆逐艦 1912.08.28 一等駆逐艦
1930.06.01 掃海艇 (第7号掃海艇 W-7)
1936.04.01 除籍