海大3a型潜水艦 (日本海軍, 1925)

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概説

 日本海軍は、きたるべき艦隊決戦のために米海軍の戦艦部隊を追跡できるだけの水上速力をもった潜水艦を求めていた。海大型と呼ばれる一連の系列はそのために建造されたものである。最初の海大型である海大I型では20ノットの速力を発揮するための大型ディーゼル機関が入手できなかったためにやむを得ず中出力ディーゼルを4基搭載した。続く海大II型では、スイスから最新の3000馬力ズルザー式ディーゼル機関を輸入してこれを2基装備し、出力6000馬力を発揮することができた。海大II型はこれだけのために建造されたと言ってもよかろう。しかし日本が購入した最新の機関は最新すぎた。大型ディーゼルの整備に不慣れな日本海軍ではこの新式で複雑な機関は扱いきれず、故障が続発してとても実用にならなかった。もともとは2隻建造される予定だったが、実用性に乏しいため2隻目は次の海大IIIa型として建造された。海大II型は実験艦の域を出ず、戦力にはならなかったがしかし大型ディーゼルの困難さを身をもって知ったことは重要だろう。のち日本海軍はこの経験から始めて1基で6000馬力の出力を持つ艦本式ディーゼルを国産するまでに至る。伊52潜は開戦後の昭和17年に除籍された。

主要要目

排水量: 基準 1635t, 水上 1800t, 水中 2300t
長さ: 垂線間長 94.5m, 全長 100.6m
全幅: 8.0m
喫水: 4.83m
機関: 2軸 ズ式3号ディーゼル 2基/電動機, 水上 6800bhp,水中 1800shp
速力: 水上 20ノット,水中 8ノット
兵装: 53cm魚雷発射管 8門, 12cm/45口径高角砲 1門
乗員: 64

一覧

計画 艦名 建造所 起工 進水 就役 艦歴 記事
大12 伊号第五十三潜水艦 I-53 呉工廠 1924.04.01 1925.08.05 1927.03.30 一等潜水艦 1942.05.20 改名 (伊号第百五十三潜水艦 I-153)
1945.11.30 除籍
1948 解体
当初予定艦名 第六十四潜水艦 SS-64
大12 伊号第五十四潜水艦 I-54 佐世保工廠 1924.11.15 1926.03.15 1927.12.15 一等潜水艦 1942.05.20 改名 (伊号第百五十四潜水艦 I-154)
1945.11.20 除籍
1946 解体
当初予定艦名 第七十七潜水艦 SS-77
大12 伊号第五十五潜水艦 I-55 呉工廠 1924.04.01 1925.09.02 1927.09.05 一等潜水艦 1942.05.20 改名 (伊号第百五十五潜水艦 I-155)
1945.11.20 除籍
1946 解体
当初予定艦名 第七十八潜水艦 SS-78
大12 伊号第五十八潜水艦 I-58 横須賀工廠 1924.12.03 1925.10.03 1928.05.15 一等潜水艦 1942.05.20 改名 (伊号第百五十八潜水艦 I-158)
1945.11.30 除籍
1946.04.01 処分