信濃級航空母艦 (日本海軍, 1944)

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信濃級航空母艦(しなのきゅう・こうくうぼかん Shinano class aircraft carrier)は、日本海軍艦艇のタイプ。基本計画番号 G17。

概説

 大和級戦艦は4隻計画されていた。しかし昭和12年に軍縮条約が失効した当時、日本国内に大和級のような大型艦を建造可能な設備は2箇所しかなかった(しかもそのいずれも拡張工事を必要とした)。つまり、長崎の三菱造船所と、呉工廠の造船ドックであるが、長崎の設備は造船船台であってドックではない。したがって、大和級が4隻就役したとしてもこれらの巨艦を収容して修理できるドックは呉に1箇所しかない。そのため、横須賀に大和級戦艦の3番艦を建造するためのドックを新設し、建造終了後は修理ドックとして利用することになった。これが今、横須賀を米空母の母港たらしめている横須賀7号ドックである。ドック建設を待っていたため、大和級3番艦の起工は昭和15年にはいってからとなった。これがのちの信濃である。開戦当時、信濃の建造はまだ大して進んでいなかった。大和が進水したのちに呉の建造ドックで起工された4番艦はただちに建造中止、解体処分となったが、信濃の建造は単純に解体するには工事が進みすぎていた。そこで信濃は進水出来る程度まで工事を進めた上で進水させ、ドックをあけるという方策がとられた。しかし資材の優先順位も低いことから工事の進捗ははかばかしくなかった。そこに起きたのがミッドウェー海戦である。信濃は空母に改造されることになった。改造にあたっては上甲板までの船体をそのまま利用、その上に一層の格納庫と飛行甲板を設けた。艦橋は隼鷹や大鳳で用いられた斜め煙突つきの島型艦橋である。飛行甲板には直接装甲が施され、敵空襲圏下でも飛行機の運用が続けられるように考えられていた。搭載機数は格納庫が一層となったこともあってさほど多くなかったが、もともと弾薬庫として使われるはずだった区画に大量の航空機用燃料、砲銃弾や爆弾魚雷などを搭載して移動基地として使おうというのである。工事は想像を絶する突貫工事であったが、資材の不足はいかんともし難く、結局あ号決戦にも捷号作戦にも間に合わず、竣工は昭和19年11月となり、すでに聯合艦隊司令部では機動部隊の再建を断念していた。マリアナ失陥からすでに半年がすぎ、米戦略爆撃部隊の活動は本格化しはじめ、東京に近い横須賀に信濃をいつまでもおいておくとかえって危険であるから、必要最小限の工事のみを横須賀で完成させて残工事は呉でおこなうことになった。昭和19年11月19日、一応完成して軍艦旗を掲げた信濃は28日に横須賀を出港して呉に向かった。その日の深夜、潮岬沖で米潜水艦の触接を受けて魚雷4発を被雷。本来この程度の被害で沈没するような信濃ではなかったが、突貫工事が祟ったのか浸水は一向に衰えをみせず、艦長がついに艦の保全を諦めて座礁させるべく舳を陸地に向けたときにはすでに遅く、竣工からわずか10日で海の藻屑となった。

主要要目

排水量: 基準 62,000t, 公試 66,984t, 満載 71,890t
長さ: 垂線間長 244.0m, 水線長 256.0m, 全長 266.0m
全幅: 36.3m
喫水: 10.3m
機関: 4軸 艦本式減速タービン(高低低圧) 4基, ロ号艦本式缶 12基 (重油専焼), 150,000shp
速力: 27ノット
燃料: 重油 8900t
装甲: 水線帯 205mm, 飛行甲板 80mm, 格納庫甲板 190mm
兵装: 12.7cm/40口径高角砲 連装8基 16門, 25mm対空機銃 145門, 28連装噴進砲 12基, 航空機 47機
乗員: 2400

一覧

計画 艦名 建造所 起工 進水 就役 艦歴 記事
昭14 信濃 Shinano 横須賀工廠 1940.05.04 1944.10.08 1944.11.19 航空母艦 1944.11.29 戦没 (被雷)
1945.08.31 除籍
本州南方
(米潜 Archerfish)


日本海軍の軍艦 (斜体 未成)
主力艦東級 (), 龍驤級 (龍驤), 扶桑級 (扶桑), 金剛級 (金剛, 比叡), 鎮遠級 (鎮遠), 富士級 (富士, 八島), 敷島級 (敷島, 初瀬), 朝日級 (朝日), 三笠級 (三笠), 石見級 (石見), 相模級 (相模, 周防), 肥前級 (肥前), 丹後級 (丹後), 壱岐級 (壱岐), 見島級 (見島, 沖島), 筑波級 (筑波, 生駒), 鹿島級 (鹿島, 香取), 薩摩級 (薩摩, 安芸), 伊吹級 (伊吹, 鞍馬), 摂津級 (摂津, 河内), 金剛級 (金剛, 比叡, 榛名, 霧島), 扶桑級 (扶桑, 山城), 伊勢級 (伊勢, 日向), 長門級 (長門, 陸奥), 加賀級 (加賀, 土佐), 天城級 (天城, 赤城, 高雄, 愛宕), 紀伊級 (紀伊, 尾張, 第11号艦, 第12号艦), 第13号艦級 (第13号艦, 第14号艦, 第15号艦, 第16号艦), 大和級 (大和, 武蔵, 信濃, 第110号艦), B64型
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砲艦
コルベット
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潜水母艦豊橋級 (豊橋), 韓崎級 (韓崎), 駒橋級 (駒橋), 迅鯨級 (迅鯨, 長鯨), 大鯨級 (大鯨), 剣埼級 (剣埼, 高崎)
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二等桜級, 樺級, 桃級, 榎級, 樅級, 若竹級
三等雷級, 叢雲級, 暁級, 白雲級, 春雨級, 文月級, 皐月級, 巻雲級, 朝風級
水雷艇千鳥級, 鴻級
潜水艦一等海大I型, 海大II型, 巡潜I型, 海大IIIa型, 機雷潜型, 海大IIIb型, 海大IV型, 海大V型, 巡潜I改型, 海大IVa型, 巡潜II型, 巡潜III型, 海大VIb型, 丙I型, 甲I型, 乙I型, 海大VII型, 乙II型, 丙III型, 甲II型, 甲改型, 乙III型, 乙IV型, 丙II型, 丙IV型, 丁I型, 丁II型, 特型, 潜補型, 潜高型, 伊501級, 伊503級, 伊504級, 伊505級, 伊506級
二等海中I型, F1型, L1型, 海中II型, L2型, 海中III型, F2型, L3型, 海中IV型, L4型, 海中特型, 海中V型, 海小型, 海中VI型, 呂500級, 潜輸小型, 潜高小型
三等ホランド型, 海軍ホランド型, C1型, C2型, ビッカース川崎型, S1型, C3型, S2型
護衛艦艇海防艦占守級, 択捉級, 御蔵級, 鵜来級, 丙型, 丁型海防艦, 甲型, 乙型海防艇
哨戒艇第1号級, 第31号級, 第46号級, 第101号級, 第102号級, 第103号級, 第104号級, 第105号級, 第106号級, 第107号級, 第108号級, 第109号級哨戒艇, 第1号級哨戒特務艇
掃海艇第1号級, 第5号級, 第13号級, 第17号級, 第7号級, 第19号級, 第101号級掃海艇, 第1号級, 第101号級, 第104号級掃海特務艇
駆潜艇第1号級, 第3号級, 第4号級, 第13号級, 第28号級駆潜艇, 第251号級, 第101号級, 第102号級, 第103号級, 第111号級, 第112号級, 第117号級, 第1号級駆潜特務艇
敷設艇燕級, 夏島級, 猿島級, 測天級, 網代級, 神島級敷設艇, 測天級, 第1号級, 第101号級敷設特務艇
特務艦練習船摂津級, 肇敏級, 石川級, 館山級, 干珠級
工作艦朝日級, 関東級, 明石級
運送艦松江級, 高崎級, 労山級, 青島級, 膠州級, 志自岐級, 剣埼級, 洲埼級, 室戸級, 野間級, 知床級, 隠戸級, 神威級, 間宮級, 宗谷級, 樫野級, 野埼級, 杵埼級, 伊良湖級, 足摺級, 洲埼級, 大瀬級, 風早級, 速吸級, 針尾級, 鞍埼級, 玉野級
砕氷艦大泊級
測量艦大和級, 筑紫級
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